AI議事録ツール15選比較|Notta・tl;dv・Otter・Granola徹底レビュー【2026年版】
AI議事録ツール15選を徹底比較【2026年版】。Notta・Rimo Voice・スマート書記など国産勢から、Otter・tl;dv・Granola等の海外勢、Zoom・Teams・Google Meet内蔵AIまで、日本語精度・セキュリティ・料金の比較軸と選び方を解説します。
会議の文字起こしと議事録作成は、AIで最も確実に時間を削減できる業務の一つです。2026年は日本語認識精度と要約品質が大きく向上し、「録音を聞き直して清書する」作業はほぼ不要になりました。本記事では国産・海外・会議ツール内蔵の3タイプから15のツールを比較し、失敗しない選び方を解説します。
AI議事録ツールの3タイプ
- 国産・日本語特化型:日本語精度、国内サポート、セキュリティ要件への対応に強い
- 海外グローバル型:多言語対応と外部ツール連携が豊富。英語会議に強い
- 会議プラットフォーム内蔵型:Zoom・Teams・Google Meetの標準AI機能。追加ツールなしで使える
どのタイプが優れているかではなく、会議の言語・機密度・既存ツールの契約状況によって最適解が変わります。それぞれの代表ツールを順に見ていきましょう。
国産・日本語特化型6選
Notta
日本市場で最も普及したツールの一つ。58言語に対応し、Zoom・Teams・Meet連携、リアルタイム文字起こしと要約を備えます。ISO 27001やSOC 2などの認証取得を公表しており、無料プランでも月120分まで試せるため、個人からチームまで最初の候補になります。
Rimo Voice
日本語特化の文字起こしAI。処理速度が速く、1時間の音声を数分でテキスト化できるとされています。「えー」「あの」を除くケバ取りなど、日本語議事録の清書実務に合った編集機能が充実しています。
スマート書記
議事録の「清書」までを見据えた国産ツール。文字起こし箇所をクリックすると該当の音声が再生されるなど、確認・修正作業の効率化に強みがあり、大企業や官公庁での採用実績が豊富です。
YOMEL
「最も簡単に使える議事録AI」を掲げ、ITに不慣れな現場でも使いやすい設計。ワンクリックで録音から要約まで進められます。
AI議事録取れる君
比較的低価格な料金帯で、文字起こしと要約・決定事項の抽出に対応。まず小さく始めたいチームに向きます。
LINE WORKS AiNote
無料文字起こしとして人気だったCLOVA Noteの正式版で、2025年に移行が完了しました。法人利用を想定したセキュリティ・管理機能が強化されています。
海外グローバル型6選
Otter.ai
英語文字起こしの定番。リアルタイム要約、会議への自動参加、チャットでの質問機能が強力です。英語中心のチームなら第一候補ですが、日本語の精度は国産勢に一歩譲る場面があります。
tl;dv
Zoom・Meet・Teamsの録画と文字起こしを無料枠から使える手軽さが魅力。タイムスタンプ付きハイライトやクリップ共有など、営業・プロダクトチームが会議を資産化する用途に強く、30以上の言語に対応します。
Fireflies.ai
CRMやプロジェクト管理ツールなど連携先の豊富さが特徴。会議横断の検索・分析ができ、組織の「会議データベース」を構築できます。
Granola
ボットが会議に参加しない「AIメモ帳」という独自方式。端末上の音声と自分の走り書きメモを組み合わせて高品質なノートを生成します。MacとWindowsに対応し、iOSアプリも提供。自分でもメモを取りたい経営層・マネージャー層に人気です。
Fathom
無料プランの充実で支持される会議アシスタント。要約とアクション項目の抽出、CRM連携に対応します。
Read AI
議事録に加えて、発言バランスや会議のエンゲージメント分析まで提供するユニークな存在。会議文化の改善に使えます。
会議プラットフォーム内蔵型3選
Zoom AI Companion
有料プランなら追加費用なしで会議要約が使えるのが最大の利点。Zoom中心の組織はまずここから試すのが合理的です。
Microsoft Teams(Copilot)
Microsoft 365 Copilotのライセンスがあれば、Teams会議の要約、論点整理、途中参加者向けの要点提示まで統合的に利用できます。Office製品との連携が最大の強みです。
Google Meet(Gemini)
Google Workspaceの対応プランで、Geminiによるメモ作成機能が利用可能。生成されたメモがドキュメントに自動保存されるなど、Workspaceとの連携が自然です。
主要ツール比較表
| ツール | 日本語対応 | 無料枠 | 主な強み | 向いている用途 |
|---|---|---|---|---|
| Notta | ◎ | あり | 総合力・連携 | 個人〜企業全般 |
| Rimo Voice | ◎ | トライアル | 日本語特化・速度 | 国内企業の議事録 |
| スマート書記 | ◎ | トライアル | 清書効率・導入実績 | 大企業・官公庁 |
| Otter.ai | △〜○ | あり | 英語精度 | 英語中心の会議 |
| tl;dv | ○ | あり | 録画・共有 | 営業・プロダクト |
| Granola | ○ | トライアル | ボット不要・メモ融合 | 経営層・個人 |
| Zoom AI Companion | ○ | 有料プラン内 | 追加費用なし | Zoom利用組織 |
| Teams Copilot | ○ | ライセンス内 | Office統合 | Microsoft 365企業 |
精度は、マイク環境・話者数・専門用語の多さで大きく変わります。また料金プランは改定が頻繁なため、契約前に必ず各公式サイトで最新価格を確認してください。
選び方の5つの軸
- 言語:日本語会議が中心なら国産系、英語が混在するならNotta・Otter・tl;dv
- 会議形態:Web会議専用でよいか、対面や電話の録音にも対応が必要か
- セキュリティ:SOC 2・ISO 27001等の認証、データ保存場所、音声がAIの学習に使われない設定、管理者による権限管理
- 共有フロー:議事録の共有先(Slack・Notion・CRM等)との連携有無
- コスト構造:人数課金か時間課金か。全社導入では、既に契約しているZoom・Microsoft 365・Workspaceの内蔵AIとの重複投資に注意
導入時の注意点
- 録音・AI利用は参加者への事前告知と同意を社内ルール化する。社外との会議では特に必須
- 固有名詞や専門用語は誤認識が残るため、単語登録機能を活用し、共有前に人間が確認する
- 人事・M&Aなど機密度の高い会議は、AIツールの利用可否をあらかじめ区分しておく
精度と定着を高める運用のコツ
ツール選定と同じくらい重要なのが、導入後の運用です。まず、議事録のフォーマット(決定事項・宿題・期限・担当者)をテンプレートとして固定し、AIの要約設定やカスタムプロンプトに反映させると、会議ごとのばらつきが減ります。共有ルールも決めておきましょう。全文の文字起こしは情報量が多すぎて読まれないため、要約と決定事項だけを共有し、詳細はリンクで辿れる形にするのが定着の近道です。
また、マイク環境への投資は精度改善の費用対効果が最も高い施策です。ノートPC内蔵マイクから外付けマイクやヘッドセットに変えるだけで、誤認識は体感で大きく減ります。会議の冒頭に参加者名と議題を口頭で述べておくと、話者分離と要約の精度も上がります。月に一度は「どれだけ時間を削減できたか」「読まれているか」を振り返り、使われていない機能や重複契約を見直すことも忘れないでください。
よくある質問
Q. AI議事録の精度はどのくらい実用的ですか?
静かな環境のWeb会議であれば、そのまま読める水準に達しています。ただし同時発言や専門用語では誤りが出るため、「AIが下書きを作り、人間が数分で確認する」運用が現実的です。
Q. 無料で使い続けられるツールはありますか?
Notta、tl;dv、Fathomなどに無料枠がありますが、月間の文字起こし時間や機能に制限があります。会議が毎日あるなら有料プランの方が時間対効果で有利なことが多いです。
Q. 取引先との会議で録音しても問題ありませんか?
法的な論点以前に信頼関係の問題になり得ます。冒頭で「議事録作成のためAIで記録します」と明示し、難色を示された場合の代替手段(手動メモ)を用意しておきましょう。
Q. ZoomやTeamsの標準AIだけで十分ではないですか?
社内のWeb会議中心なら、まず内蔵AIを試すのが合理的です。対面会議の録音、日本語の清書品質、CRM連携などが必要になった時点で専用ツールを検討すると無駄がありません。
まとめ
日本語中心ならNotta・Rimo Voice・スマート書記、英語やグローバルチームならOtter・tl;dv、自分のメモと融合させたいならGranola、既にZoomやMicrosoft 365を契約しているならまず内蔵AIから。自社の会議の言語・形態・セキュリティ要件を整理したうえで、2〜3ツールを実際の会議で試してから決めるのが最短ルートです。