マーケティング| AIpedia編集部

AI検索モニタリングツールの選び方|ミエルカGEO・AIOPulseを5つの判断軸で比較し、ツールを探す人にAIが何を薦めるかも実測した【2026年10月】

ChatGPT・Gemini・Claudeでの言及を追うツールは、機能表だけでは選べません。対応AI・課金単位・契約条件・計測設計・数字の後の体制の5軸で、ミエルカGEOとAIOPulseを比較し、質問数別の月額試算と、AI検索モニタリング8ブランドの公開実データ(AIごとに推薦が割れる実態)を整理します。

「AI検索での自社の見え方を測るツールを入れたい。でも、どれを選べばいいのか分からない」——ChatGPT・Gemini・Claudeでの言及を追うツールは、この1年で一気に選択肢が増えました。ところが機能一覧を並べただけでは、自社の規模と目的に合うかどうかはほとんど判断できません。月額の安さで選ぶと見たいAIが抜けていて、機能の多さで選ぶと使わない機能に予算が消えます。

本記事では、AI検索モニタリングツールを選ぶときの判断軸を5つに絞り、国内で比較対象になりやすいミエルカGEOとAIOPulseを具体例に、月額費用の試算まで行います。さらに、AIOPulseが公開しているデータのうち「AI検索モニタリング」カテゴリそのものを取り上げ、ツールを探している人がAIに聞くと、AIごとに何が薦められるのかも確認します。なお、AIOPulseは当サイトの運営元であるMarketing Cloud Labが開発・提供するツールです。この点は本文の最後にも改めて書きますが、AIOPulseが不利になる項目(非対応の機能)も隠さず載せます。AIO対策そのものの基礎はAIO対策の基礎解説に譲り、ここでは「道具の選び方」に絞ります。

判断軸1:どのAIを測りたいか(対応範囲)

最初に決めるのは、機能ではなく「自社の顧客がどのAIで情報を探しているか」です。ここが決まらないと、他の軸は比べようがありません。

国内の2ツールを、対応範囲の面から整理すると次のようになります(ミエルカGEOの情報は、AIOPulseの比較ページに掲載されている2026年9月13日時点の公式サイト基準です)。

項目ミエルカGEOAIOPulse
提供元Faber CompanyMarketing Cloud Lab(当サイト運営元)
計測対象のAIChatGPT / Gemini(加えてGoogle AI Overviews・AIモードの引用状況)ChatGPT / Gemini / Claude
AI Overviewsの引用トラッキング対応非対応
AI検索経由のCV分析対応非対応
トピック網羅度チェック対応非対応
競合分析の考え方業界内のSEO視点ジョブ理論による業界横断

「公式サイトに記載なし」は非対応を意味せず、公式情報で確認できなかったという意味です。ミエルカGEOでClaudeを測れるかどうかも、契約前に必ず確認してください。

どちらが良いかではなく、Googleの検索画面に出るAI要約(AI Overviews)での露出を重視するか、会話型AI(ChatGPT・Gemini・Claude)での推薦を重視するかで分かれます。後者の中でも、Claudeを見たいかどうかが分岐点になります。なぜ測るAIを絞ってはいけないのかは、次の実データで具体的に確認します。

実データ:ツールを探す人がAIに聞くと、何が薦められるのか

AIOPulseは56業界・252ブランドを3つのAIで追跡して公開しており(公開ランキング、2026年10月20日更新)、その中に「AI検索モニタリング」というカテゴリがあります。つまりこの分野のツール自身が、AIにどう推薦されているかを測ったデータです。以下はAI検索モニタリングカテゴリの公開ランキングの2026年10月19日更新時点の数値です(8ブランド、集計期間8日、有効日数はChatGPT 4日・Gemini 4日・Claude 8日)。

ブランド全体平均ChatGPTClaudeGemini
BrightEdge33.4%0%0.2%100%
AIOPulse11.1%0%33.3%0%
ミエルカGEO8.4%0%25.2%0%
Otterly.AI6.7%0%20.1%0%
Profound6.3%0%19.0%0%
Peec AI0.5%0%1.5%0%
Athena HQ0.1%0%0.2%0%
Bluefish0.1%0%0.4%0%

この表から、ツール選びに効く読み取りが3つあります。

読み取り1:「全体平均1位」はGemini1モデルの数字で決まっている

全体平均の首位はBrightEdgeの33.4%ですが、中身を見るとGeminiで100%、ChatGPTで0%、Claudeで0.2%です。全体平均は「AIごとの平均を同じ重みで平均した値」なので、1つのAIで100%を取れば、残り2つが0%でも33%台になる仕組みです。しかもGeminiの有効日数は4日分で、判断材料としては規模が小さい点に注意が必要です。「全体1位だから、AIにいちばん薦められているツール」とは読めません。

読み取り2:同じ質問でも、聞くAIによって候補がまったく変わる

Claudeでは、AIOPulse・ミエルカGEO・Otterly.AI・Profoundの4つが19〜33%に並びます。一方、Geminiでは計測8ブランドのうちBrightEdgeだけが挙がり、ChatGPTでは8ブランドのどれも挙がっていません(0%は「集計期間に取得した回答で登場が確認されなかった」という意味です)。取得に失敗した日は0%として数えず、平均から除外されているため、欠測が0%に見えているわけではありません。

ここから言えるのは、ツール選定のためにAIへ質問する場合も、1つのAIの回答だけで決めてはいけないということです。ChatGPTだけに聞けばこの8社以外の名前が中心になり、Geminiなら別の顔ぶれになります。これは顧客側でも同じことが起きる、という証拠でもあります。自社のカテゴリで、顧客がよく使うAIが何を返すのかを知るには、少なくとも主要3モデルでの計測が必要です。

読み取り3:過去30日の伸びは、始点の違いを割り引いて読む

同ページには2026年9月19日〜10月19日の推移も載っています。BrightEdgeは50%から33.3%へ16.7pt低下、ミエルカGEOは0%から9.2%、AIOPulseは0%から8.5%、Profoundは0%から7.8%、Otterly.AIは0%から7.2%へ上昇しました。ただしページには「始点と終点で平均に含まれるAIが異なることがある」と注記があります。0%からの上昇は、実際の人気の変化だけでなく、計測に含まれるAIの違いの影響も受けます。伸び率だけでツールの優劣を語るのは避けてください。

念のため補足すると、このランキングは計測を行っているAIOPulse自身が公開しており、AIOPulseは全体平均で2位に入っています。ページには「有料プランの契約によって、公開ランキングの順位や評価は変わらない」と記載されていますが、運営元が自社を含むカテゴリを測っている以上、順位は「ツールの品質評価」ではなく「AIの回答傾向の観測値」として読むのが妥当です。ページにも、各ブランドの品質や実績を保証するものではないと書かれています。

判断軸2:計測量と課金単位(月額費用の試算)

次に費用です。料金体系が根本的に違うため、「月額いくら」だけを並べても比較になりません。AIOPulseの料金欄(AIOPulse公式の料金欄、2026年10月20日確認)には、次の内容が記載されています。

  • 月額19,800円/サイト・月(税抜)、初期費用なし
  • 基本料金に5キーワードを含み、追加は1キーワードあたり月額5,000円
  • 1キーワードにつき5つの質問を、ChatGPT・Gemini・Claudeの3つのAIに毎日送る(1キーワードで1日15回答。5キーワードなら1日75回答)
  • 無料トライアルはなし。申込時に初月分をカードで支払い、すぐに計測を開始
  • 月単位の契約でいつでも解約でき、日割りの返金はなし

ミエルカGEOは、AIOPulseの比較ページによると、月額49,800円〜で、言及シェアの計測は追加オプション(月額50,000円〜、100プロンプト〜、超過料金は非公開)、初期費用はあり(金額非公開)、無料トライアルはありとされています。

この2つを同じ土俵に乗せるため、質問数ベースで月額の概算を出しました。AIOPulseは1キーワード=5質問として換算し、ミエルカGEOは「基本料金+言及シェア計測オプション」の最低額を単純に足しています。

計測する質問数(キーワード換算)AIOPulse(税抜・月額)ミエルカGEO(税抜・月額の目安)
25問(5キーワード)19,800円99,800円〜
50問(10キーワード)44,800円99,800円〜
100問(20キーワード)94,800円99,800円〜
105問(21キーワード)99,800円99,800円〜
150問(30キーワード)144,800円超過分は非公開のため試算不可

少量から始めるなら従量のAIOPulseが安く、質問数が100問を超えるあたりから、サイト単位で課金するミエルカGEOと並びます。ただし注意点が3つあります。(1)「プロンプト」と「質問」が同じ単位とは限りません。(2)AIOPulseは1質問を3つのAIに送り、ミエルカGEOの対象AIは別です。(3)ミエルカGEOには専任担当やコンサルが付き、初期費用も別にかかります。単純な金額の比較は目安にとどめ、見積もりは必ず各社から取ってください。

判断軸3:契約の入り口(試用・縛り・サポート)

項目ミエルカGEOAIOPulse
無料トライアルあり(フォーム申込)なし(初月分をカード決済)
契約前に確認できるものフォームでの相談無料AIO診断(URL入力で即時)、実測データのサンプルレポート
契約期間公式サイトに記載なし月単位、いつでも解約可
申込〜利用開始フォーム申込(即時のオンライン契約の記載は未確認)セルフサーブで即時
サポート専任担当+コンサルメール

無料トライアルの有無だけで判断するのは危険です。AIOPulseは試用期間こそありませんが、月単位でいつでも解約できます。ただし日割り返金がないので、試すコストは「初月分の19,800円」と考えてください。一方、ミエルカGEOは手厚い支援が受けられる代わりに、契約までの手続きと初期費用が発生します。社内にAI検索の知見がなく、施策の伴走が欲しいならサポートの厚さは大きな価値になります。逆に、まず自社で数カ月回してみたいだけなら、手続きの軽さが効きます。

判断軸4:計測の設計(質問文を誰が決めるか)

見落とされがちですが、数字の信頼性を最も左右するのがここです。確認したいのは次の3点です。

  • 質問文に自社名が入っていないか:「◯◯(自社名)はおすすめですか?」と聞けば、当然言及は増えます。AIOPulseの料金欄には、ブランド名を含まない自然な質問文で計測し、自社名を入れてシェアを高く見せることはしないと記載されています。他のツールを検討するときも、同じ点を確認してください
  • 質問文を自社で指定・固定できるか:途中で文言が変わると過去データと比較できません
  • 欠測の扱い:取得に失敗した日を0%として平均に入れていないか。AIOPulseの公開データは、取得できなかった日を除外して平均を出す方針です

海外製のOtterly.AI、Profound、Peec AI、Athena HQ、Bluefish、BrightEdgeなども比較対象に挙がりますが、日本語の質問や国内ブランドへの対応状況は導入前に個別確認が必要です。公開ランキングに載っているからといって、日本語での計測品質が確認できたわけではありません。

判断軸5:数字を見たあと、誰が何をするか

モニタリングツールは、数字を出すところまでが役割です。その数字を見て何を直すのかを自社で決められるかが、実は費用対効果を分けます。

  • AI検索経由のコンバージョンまで追いたい場合:この機能に対応しているのはミエルカGEOです。AIOPulseは非対応なので、アクセス解析側で別途追う必要があります
  • どのトピックの記事が足りないかまで知りたい場合:トピック網羅度チェックはミエルカGEOの機能です
  • 数字を見て自分たちで動ける場合:AIOPulseのように言及シェアの時系列とAI別の内訳に絞ったツールで足ります。回答原文の閲覧と簡易センチメント判定もできるため、「どの文脈で挙がっているか」の確認には使えます

状況別の選び分け

あなたの状況向いている選択理由
まず小さく始め、3つのAIの現状を知りたいAIOPulse初期費用なし・月単位解約・Claudeを含む3モデルを日次で追える
AI Overviewsでの引用状況まで見たいミエルカGEOAIOPulseは非対応
AI検索経由のCVや記事の網羅度まで見て、伴走支援も欲しいミエルカGEOCV分析・トピック網羅度・コンサルがある
計測するキーワードが非常に多い両方で見積もりキーワード単位課金とサイト単位課金で、100問前後から逆転しうる
契約前に無料で試したいミエルカGEOの無料トライアル、またはAIOPulseの無料AIO診断試し方が違う(期間試用か、診断とサンプルレポートか)
ツールの前にまず手動で確認したい手動チェック5質問×3モデルなら30分程度で現状把握できる

両ツールの項目別の突き合わせはAIOPulseとミエルカGEOの比較ページにまとまっています。料金や無料トライアルの条件は改定されることがあるため、契約前に各社の公式情報で最新条件を確認してください(本記事の記載は2026年10月20日時点)。比較ページのミエルカGEO情報は2026年9月13日時点の公式サイトに基づくもので、その後に変更されている可能性があります。

※AIOPulseは、当サイトの運営元であるMarketing Cloud Labが開発・提供するツールです。本記事の実データの出典にも使用しており、AI検索モニタリングカテゴリでは計測者であるAIOPulse自身が上位に入っています。比較の公平性のため競合ツールを併記し、AIOPulseが非対応の機能も明記していますが、この点をご承知おきください。詳しくは運営者情報および広告掲載方針をご確認ください。

契約前に各社へ確認したい5つの質問

  1. どのAI(ChatGPT・Gemini・Claude・AI Overviewsなど)を、どの頻度で計測しますか
  2. 見積もりの単位は何ですか(キーワード、プロンプト、サイト)。自社の想定量だと月額はいくらですか
  3. 質問文に自社名は入りますか。質問文は自社で指定・固定できますか
  4. 取得に失敗した日は、平均にどう反映されますか
  5. 解約の条件と、契約後に追加費用が発生する項目(初期費用・超過料金・オプション)は何ですか

よくある質問

Q. 無料トライアルがないツールは避けたほうがよいですか?

無料トライアルの有無は、試すコストの一つの形にすぎません。月単位で解約できるなら、失うのは最初の1カ月分です。むしろ見るべきは「契約前に中身を確認できる手段があるか」で、無料診断やサンプルレポートの有無も判断材料になります。

Q. ツールを入れる前に、無料でできることはありますか?

あります。競合を含む5〜6社の名前を表にして、条件付き・比較形・課題形を混ぜた5つの質問を3つのAIに投げ、どのブランドが何回挙がったかを記録してください。ツールを入れる理由(モデルごとの差や変動)が、この作業だけでも体感できます。

Q. 公開ランキングの順位が高いツールを選べばよいですか?

いいえ。公開ランキングは、AIの回答にそのブランドがどれだけ登場したかの観測値で、ツールの使いやすさや計測精度を評価したものではありません。本記事の実データでも、全体平均1位はGeminiの1モデルで決まっていました。

Q. 自社のカテゴリが公開データにないのですが、判断できますか?

ツール選びの判断軸(対応範囲・課金単位・契約条件・計測設計・数字の後の体制)は、カテゴリに依存しません。自社カテゴリのデータは、導入後に自社で計測していくことになります。

この記事の執筆・検証

A

AIpedia編集部

AIpedia編集部は、AIツールの調査・比較・検証を専門とするチームです。紹介するツールは実際にアカウントを作成して操作し、料金体系・主要機能・使用感を確認した上で執筆しています。記事は定期的に見直し、情報の更新に努めています。