技術解説| AIpedia編集部

ローカルAI完全ガイド【2026年版】Ollama・LM Studio・Janの使い方

自分のPCでAIを動かすローカルAIの始め方を解説。Ollama、LM Studio、Janの導入方法からおすすめモデル、必要スペックまで徹底ガイドします。

クラウドにデータを送らずに自分のPC上でAIを動かす「ローカルAI」が注目を集めています。プライバシー保護、コスト削減、オフライン利用など、多くのメリットがあるローカルAIの始め方を解説します。

ローカルAIのメリット

  • プライバシー: データが外部に送信されないため、機密情報を安全に扱える
  • コスト: API料金が不要。一度環境を構築すれば無料で使い放題
  • オフライン利用: インターネット接続なしで動作
  • カスタマイズ: モデルのファインチューニングや独自設定が自由

主要ローカルAIツール

Ollama

コマンドライン中心のローカルAI実行環境。セットアップが最も簡単で、数コマンドでAIモデルを動かせます。

```bash # インストール後、モデルの実行 ollama run llama3.1 ollama run gemma2 ollama run codellama ```

  • 対応OS: Windows / Mac / Linux
  • 特徴: シンプル、軽量、API互換
  • おすすめ: CLI操作に慣れた開発者

LM Studio

GUIベースのローカルAI実行環境。モデルの検索・ダウンロード・実行がすべてGUIで完結し、初心者にも使いやすいのが特徴です。

  • 対応OS: Windows / Mac / Linux
  • 特徴: 直感的なUI、モデル検索機能、チャットUI
  • おすすめ: GUI操作を好む方、AI初心者

Jan

オープンソースのローカルAIクライアント。ChatGPTライクなUIで、ローカルモデルとクラウドAPI(OpenAI、Claude等)を同じ画面で切り替えて使えます。

  • 対応OS: Windows / Mac / Linux
  • 特徴: ChatGPT風UI、クラウドAPI統合、拡張機能
  • おすすめ: ローカルとクラウドを併用したい方

必要なPCスペック

ローカルAIの実行にはある程度のスペックが必要です。モデルサイズによって要件が変わります。

小型モデル(7B〜8Bパラメータ)

  • RAM: 8GB以上
  • GPU VRAM: 6GB以上(CPUのみでも動作可、速度は低下)
  • おすすめモデル: Llama 3.1 8B、Gemma 2 9B、Phi-3

中型モデル(13B〜34Bパラメータ)

  • RAM: 16GB以上
  • GPU VRAM: 12GB以上
  • おすすめモデル: Llama 3.1 70B(量子化版)、Mixtral 8x7B

大型モデル(70B以上)

  • RAM: 32GB以上
  • GPU VRAM: 24GB以上(RTX 4090等)
  • おすすめモデル: Llama 3.1 70B、Qwen 2.5 72B

おすすめの量子化モデル

VRAMが限られている場合、量子化(Quantization)されたモデルを使うことで、精度を保ちながらメモリ消費を削減できます。

  • Q4_K_M: バランス型。精度と速度の両立
  • Q5_K_M: やや高品質。余裕があればこちら
  • Q8_0: 高品質だがメモリ消費大

ローカルAIの活用シーン

  • 社内文書の要約・分析: 機密データをクラウドに送らず処理
  • コーディング支援: CodeLlamaやDeepSeek Coderで開発サポート
  • 学習・実験: AIの仕組みを理解するための実験環境
  • 個人ナレッジベース: RAGを構築して自分専用のQ&Aシステムを構築

まとめ

ローカルAIは、プライバシーを守りながらAIを活用できる実用的な選択肢です。Ollamaなら数分でセットアップが完了するので、まずは小型モデルから試してみましょう。GPUなしのPCでも、8Bクラスのモデルならストレスなく動作します。