比較| AIpedia編集部

AIオブザーバビリティ・システム監視ツール完全比較2026|Datadog・New Relic・Dynatrace・Splunk Observability Cloudなど10ツールの料金・無料プラン・選び方

AIオブザーバビリティ・システム監視ツールの主要10ツール(Datadog・New Relic・Dynatrace・Splunk Observability Cloudなど)を、料金・無料プランの有無・日本語対応・対応環境・長所と短所で比較しました。目的別のおすすめ、失敗しない選び方、よくある質問もまとめています(各社の公式サイトを2026年11月に確認)。

オブザーバビリティツールは、見た目が似ていても課金方法が大きく異なるため、選ぶのが難しいものです。ベンダーによって、ホスト単位、GB単位、イベント単位、クレジット制と課金方法はさまざまです。無料プランや無料トライアルの範囲もツールごとに異なり、日本語対応の水準にも大きな差があります。

本記事では、Datadog、New Relic、Dynatrace、Splunk Observability Cloud、Grafana Cloud、Honeycomb、Elastic Observability、Sumo Logic、IBM Instana、Coralogixの10ツールを比較します。各ツールについて、料金、無料プラン、日本語対応、対応環境、強み、注意点を見ていきます。根本原因の分析、アシスタント、AIアプリの監視など、各社が提供するAI機能も取り上げます。

ツールごとの紹介の後には、目的別のおすすめと選び方のポイントをまとめています。各社の公式サイトを2026年11月に確認して比較しました。料金や機能は変わるため、購入前に最新の情報を各社の公式サイトでご確認ください。

AIオブザーバビリティ・システム監視ツールとは?できることと選ぶ前に知っておきたいこと

AIオブザーバビリティ・監視ツールは、アプリケーションやインフラからメトリクス、ログ、トレースを収集し、ひとつの画面にまとめて表示します。最近では、異常検知、根本原因分析、自然言語での問い合わせ、アラートを調査するAIエージェントなど、AI機能を追加する製品も増えています。一部の製品は、LLMの利用状況、トークン数、コストなど、AIアプリ自体の監視も行います。

主な用途は次のとおりです。

  • インフラとKubernetesの監視:DatadogやDynatraceのように、ホスト、コンテナ、Podを監視します。
  • アプリケーションパフォーマンス監視(APM):複数のサービスにまたがるリクエストを追跡し、遅いコードを見つけます。
  • ログ分析:大量のログを検索・集計します。Elastic ObservabilityやSumo Logicのように、ログ分析に強い製品があります。
  • AIによる調査支援:自然言語で質問したり、エージェントに根本原因の候補を提示させたりします。
  • AIエージェントとAIアプリの監視:IBM InstanaやCoralogixのように、LLMのスパン、トークン、レイテンシ、コストを追跡します。
  • アラートとインシデント対応:異常を検知し、アラートのノイズを減らします。

選ぶ前に、無料プランや無料トライアルで何が使えるかを確認してください。Datadog、New Relic、Splunk Observability Cloud、Grafana Cloud、Honeycombには無料プランまたは無料版があります。一方、Dynatrace、IBM Instana、Coralogixは期間限定の無料トライアルを提供しています。無料プランの中には範囲が狭いものもあるため、必要な機能が含まれているか確認しましょう。

次に、料金モデルを比較します。料金モデルは総コストを左右するためです。Datadogは製品ごとに課金され、New Relicは取り込んだデータ量とユーザー数に応じて課金され、Honeycombはイベント数で課金されます。Sumo Logicのように、クレジット制を採用し、要問い合わせとしているツールもあります。日本語対応とデータの保存場所も確認しましょう。日本語対応は、日本語によるチャットサポートから、UIとドキュメントが英語のみのものまでさまざまです。また、東京リージョンを提供しているツールもあれば、提供していないツールもあります。

最後に、規模と対応環境を考慮しましょう。無料プランから始めやすく小規模チームに向いたツールもあれば、年払いの契約を前提に大企業を対象としたツールもあります。最新の料金と機能は公式サイトで確認してください。

主要10ツールの比較表(料金・日本語対応・対応環境)

ツール主な料金プラン日本語対応対応環境
Datadog無料プラン / Infrastructure Pro $15/ホスト/月 / Infrastructure Enterprise $23/ホスト/月対応Web、API、Linux、Windowsなど
New Relic無料プラン / Standard ingestion $0.40/GB + Full platform users最初の$10、追加分は$99/ユーザー/月対応Web、API、Linux、Windowsなど
DynatraceFull-Stack Monitoring $58/月/8GiBホスト / Infrastructure Monitoring $29/月/ホスト一部対応Web、API、Linux、Windows
Splunk Observability Cloud無料プラン / Infrastructure $15/ホスト/月〜 / App & Infra $60/ホスト/月〜一部対応Web、API、Linux、Windows
Grafana Cloud無料プラン / Pro $19/月〜 + 使用量 / Enterprise: $25,000/年〜の契約、要問い合わせ一部対応Web、API、Linux、Windowsなど
Honeycomb無料プラン / Pro $150/月〜非対応Web、API
Elastic Observability無料トライアルあり / Serverless Observability: Logs Essentials取り込み$0.07/GB〜 + 保持$0.017/GB/月〜、Complete取り込み$0.09/GB〜 + 保持$0.019/GB/月一部対応Web、API、Linux、Windowsなど
Sumo Logic無料トライアルあり / Enterprise Flex: 取り込み$0、スキャン量に応じて課金、要問い合わせ一部対応Web、API、Linux、Windowsなど
IBM InstanaPayPerUse $0.04/MVS時間〜 / SaaS $23.10/MVS/月〜 / Self-Hosted $385.20/MVS/年〜一部対応Web、API、Linux、Windowsなど
Coralogix従量課金: logs $0.42/GB、traces $0.16/GB、metrics $0.06/GB、AI $1.50/100万トークン非対応Web、API

AIpediaでは、これらのツールにはまだ専用ページがないため、評価していません。料金やプランは変わるため、各社の公式サイトを2026年11月に確認しました。お申し込みの前に、公式サイトで最新情報をご確認ください。

10ツールの特徴・料金・向いている人

1. Datadog

Datadogは、インフラ監視、APM(分散トレーシング)、ログ管理、RUM、Synthetic Monitoring、セキュリティを1つのSaaSにまとめたオブザーバビリティプラットフォームです。クラウドやKubernetesで多数のサービスを運用する開発・運用チームに向いています。組み込みのAIエンジンであるWatchdogと、調査や修復を行うAIエージェント群のBits AIを備えています。

  • 強み:インフラ、APM、ログ、セキュリティが同じ画面とデータモデルを共有するため、製品をまたいだ相関分析がしやすいです。公式ドキュメントによると、Watchdogの異常検知と根本原因分析は標準で組み込まれており、設定は不要です。
  • 強み:日本語対応が充実しています。日本語チャットサポート、東京オフィス、日本リージョン(AP1)、日本語で受験できる認定試験(Datadog Fundamentals)があります。
  • 強み:無料のInfrastructure Basic(5ホスト)と、Agent Observabilityの無料枠(月あたり40,000 LLMスパン)で小さく始められます。公式のiOSアプリとAndroidアプリも提供されています。
  • 注意点:課金単位は製品ごとに異なります(ホスト、GB、100万イベント、セッション、クレジットなど)。そのため、総コストを見積もりにくいです。ログのコストはインデックス化されたデータ量に応じて増え、カスタムメトリクスやコンテナの超過分は別途課金されます。
  • 注意点:日本語チャットサポートは平日10:00〜16:00(日本時間)に利用できます。UIの表示言語を切り替える設定は、公式ドキュメントに記載がありません。

料金:Infrastructure Basicは5ホストまで無料で、メトリクスの保持期間は1日です。Infrastructure Proは$15/ホスト/月(年払い、オンデマンドは$18)、Infrastructure Enterpriseは$23/ホスト/月(年払い)です。APMは$31/ホスト/月(年払い、Infrastructureと併用する場合)です。Log Managementは、取り込みが$0.10/GB、インデックス化が$1.70/100万イベント/月です(保持期間15日、年払い)。Bits AIはAI Creditsを使用し、$500/500クレジット/月(年払い)で、オンデマンドは1クレジットあたり$1.30です。Agent Observabilityは月40,000 LLMスパンまで無料で、Proは$160/月(年払い、100,000スパンを含む)です。Basicプランや大規模契約の詳細は要問い合わせです。

向いている人:クラウドやKubernetesで多数のサービスを運用し、メトリクス、トレース、ログをまとめて調査したいチーム。導入前にホスト数、ログ量、セッション数を見積もれる場合に特に適しています。

2. New Relic

New Relicは、APM、インフラストラクチャモニタリング、ログ管理、ブラウザおよびモバイルモニタリング、Syntheticsを単一のデータプラットフォームにまとめたオブザーバビリティSaaSです。課金はホスト数ではなく、取り込みデータ量とユーザー数に基づきます。スタートアップから大企業までを対象とし、AIエージェントであるNew Relic AIとNew Relic Autopilotを提供しています。

  • 強み:月100GBまでのデータ取り込みと1 Full platform userが無料で、小規模な評価に適しています。課金は取り込みGBとユーザー数を基準に整理されているため、ホスト数が増えてもコストが変動しにくい設計です。
  • 強み:AI機能がプラットフォームに組み込まれています。New Relic AI(自然言語からクエリへの変換)、AutopilotとSRE Agent、AIOps、AIアプリ向けのAI Observabilityなどが含まれます。
  • 強み:日本法人との契約により、日本語によるテクニカルサポート(平日9:00〜17:00)と日本(JP)リージョンを利用できます。StandardとProは、月払いの従量課金で利用できます。
  • 注意点:ProのFull platform userは$349/ユーザー/月(年間契約)と高額のため、閲覧者が多い組織では人数設計が重要です。New Relic AIはCCU単位で課金されるAdvanced Computeに含まれており、単価は公開されていません。
  • 注意点:英語版の料金ページ($0.40/GB)と日本語版の料金ページ($0.30/GB)で数値が異なるため、契約時に確認してください。日本語のドキュメントは機械翻訳であり、英語版が優先されます。

料金:無料プランには、月100GBまでのデータ取り込みと1 Full platform userが含まれます。100GBを超える分の標準取り込みは$0.40/GBです(Data Plusは$0.60/GB)。StandardのFull platform userは、最初の分が$10、追加分は$99/ユーザー/月です(最大5ユーザー)。Proも取り込み単価は同じで、Full platform userは$349/ユーザー/月(年間契約、月払いの場合は$418.80)です。Core usersは$49/ユーザー/月、Basic usersは無料です。EnterpriseおよびCompute(CCU)の課金単価は要問い合わせです。日本語版の料金ページでは、取り込みが$0.30/GB(Data Plusは$0.50/GB)、EnterpriseのFull platform userが$549/ユーザー/月(年間契約)と表示されていました。

向いている人:コストをホスト数ではなくデータ量とユーザー数に結びつけたく、無料プランで評価したいチーム。日本語対応を利用するには、New Relic K.K.との契約が必要です。

3. Dynatrace

Dynatraceは、主に大規模企業の環境を対象としたオブザーバビリティ製品です。アプリケーション、マイクロサービス、インフラストラクチャ、ログ、セキュリティ、デジタルエクスペリエンスを単一のプラットフォームで扱います。統合データレイクハウスであるGrailと、リアルタイムの依存関係グラフであるSmartscapeを基盤とし、因果AIとエージェントAIを組み合わせたDynatrace Intelligenceを備えています。

  • 強み:ホスト、ポッド、GiBなどの単位ごとの従量課金レートが公式の料金ページに掲載されており、見積もりがしやすくなっています。Kubernetesモニタリングはポッド単位($1.40/月)で課金でき、コンテナ中心の環境に適しています。
  • 強み:根本原因分析は因果AIを中心としています。公式ページでは、「推測ではなく答えを返す」決定論的AIと説明されています。Dynatrace Assistは、自然言語をDQLクエリに変換し、Problemsアプリで根本原因と推奨される修正案を要約します。
  • 強み:AI Explorationは追加料金がかかりません。公式の料金ページによると、Dynatrace Assist内のAgentic Operationsも期間限定で無料です。
  • 注意点:Full-Stack Monitoringは8GiBホスト単位で課金されるため、メモリの多いホストほど按分で費用が増えます。AWS東京リージョンは公式ドキュメントで「要相談」扱いとなっており、利用には営業への問い合わせが必要です。
  • 注意点:ドキュメントとサポートページは主に英語で、公式ページには日本語サポートの記載がありません。AI機能の名称はDavisからDynatrace Intelligenceへの移行途中のため、資料ごとに名称が混在しています。

料金:15日間の無料トライアルがあります。Full-Stack Monitoringは$58/月/8GiBホスト($0.01/memory GiB-hour、従量課金)です。Infrastructure Monitoringは$29/月/ホスト($0.04/host-hour)、Kubernetes Platform Monitoringは$1.40/月/ポッドです。Log Analytics(Pay-per-Query)は、取り込みが$0.20/GiB、保持が$0.0007/GiB-day、クエリが$0.0035/GiB scannedです。Agentic Operationsは$0.10/AIユニットで、AI Explorationは追加料金がかかりません。RUMは$2.25/1,000セッションです。年間契約と割引については要問い合わせです。

向いている人:複雑でコンテナ中心の大規模環境を持ち、ユニット単位の見積もりと因果AIによる根本原因分析を求める大企業。東京でのデータ保存が必要なチームは、先に営業へ相談してください。

4. Splunk Observability Cloud

Splunk Observability Cloudは、Ciscoの企業であるSplunkのSaaS型オブザーバビリティ製品です。Infrastructure Monitoring、APM、RUM、Log Observer Connect、Synthetic Monitoring、Network Explorerを単一のインターフェースにまとめています。課金は年単位の契約によるホスト単位です。中核となるAI機能は、エージェントAIフレームワークを基盤とするAI Assistant in Observability Cloudです。

  • 強み:公式ページでは、3つのホスト単位のエディションが機能差とともに整理されています。また、クレジットカードが不要で、期間限定の試用ではなく、最大15ホストまで利用できるFreeエディションもあります。
  • 強み:AI Assistantは、環境に関する質問に自然言語で答え、APM、Infrastructure Monitoring、Database Monitoring、RUM、ログをまたいで根本原因を調査し、SignalFlowコードを生成します。公式ページによると、期間限定で無料で試せます。
  • 強み:東京リージョン(jp0)と東京オフィスがあるため、データを日本国内に置きやすくなっています。また、ログ向けのSplunk PlatformやAppDynamicsなど、CiscoとSplunkのファミリー製品と組み合わせることもできます。
  • 注意点:製品のUIは日本語化されていません。公式のHelp Portalでは、日本語化されたUIは後のフェーズで予定されていると説明されており、ヘルプとAI Assistantは英語を前提としています。
  • 注意点:価格は「Starts at」(〜から)と表示されており、Database MonitoringとSecure Applicationは要問い合わせです。Freeエディションに含まれる製品の範囲は明確に記載されておらず、Agent Observabilityは別途追加料金がかかります。

料金:Freeエディションは最大15ホストまで利用でき、時間制限はなく、クレジットカードも不要です。Infrastructureは$15/ホスト/月〜(年払い)です。APMを含むApp & Infraは$60/ホスト/月〜(年払い)です。RUMとSynthetic Browserを含むEnd-to-Endは$75/ホスト/月〜(年払い)です。AIエージェントを監視するAgent Observabilityは$100/月〜(120万スパン、年払い)です。Database MonitoringとSecure Applicationのアドオンは要問い合わせです。

向いている人:すでにSplunk Platformでログを集約している組織や、ホスト単位でコストを抑えたいチームです。運用担当者は英語の読み書きができる必要があります。

5. Grafana Cloud

Grafana CloudはGrafana Labsが提供する完全マネージド型のオブザーバビリティプラットフォームです。メトリクス、ログ、トレース、プロファイルのストレージに加え、Grafanaによる可視化、アラート、インシデント対応(IRM)、k6による負荷テストを提供します。無料プランから、従量課金のProプラン、年間契約のEnterpriseプランまで段階的に利用できます。

  • 強み:無料枠では、10,000 active metric seriesと、ログ、トレース、プロファイルそれぞれ月50GBが含まれます。個人や小規模チームが日常的に使うには十分な量です。Proは$19/月の基本料金に従量課金が加わります。公式サイトによると、ボリュームディスカウントは自動的に適用されます。
  • 強み:AI機能はトークン単位で課金され、料金が公開されています。Grafana Assistantや、検知から修正案の提示までSREエージェントが担当するAssistant Investigationsなどがあります。Adaptive MetricsとAdaptive Logsは、ストレージコストの削減に役立つ機能として標準搭載されています。
  • 強み:Japan(AWS ap-northeast-1)リージョンを選択でき、GrafanaのUIは言語設定で日本語表示(ja-JP)に対応しています。
  • 注意点:メトリクスの系列数や、ログの3段階(処理、書き込み、保持)など、課金項目が多くあります。総額を予測するには慣れが必要なので、まず無料枠で実際の利用量から見積もることをおすすめします。
  • 注意点:ドキュメントとサポートは英語です。サポートはFreeではコミュニティのみで、Proでは8x5のメールサポートです。日本語画面の対応範囲は記載なしです。

料金:Freeには10,000 active metric series、ログ・トレース・プロファイルそれぞれ月50GB(14日間保持)、3ユーザー、3ユーザー分のGrafana Assistantが含まれます。Proは$19/月〜+従量課金です。メトリクスは$6.50/1,000 series、ログ・トレース・プロファイルは処理$0.05/GB+書き込み$0.40/GB+保持$0.10/GBです。ユーザーは$8/アクティブユーザー/月、Application Observabilityは$0.025/ホスト時間です。Grafana Assistantは$20/アクティブAIユーザー/月(40Mトークン込み、追加トークンは$2/1Mトークン)です。Agent Observabilityは$1.50/1,000生成です。Enterpriseは$25,000/年〜の契約が必要で、料金は要問い合わせです。

向いている人:小規模チーム、およびオープンソースのGrafanaに慣れていて無料枠から始めたいチームです。Proに移行する前に、系列数とGB量を見積もってください。

6. Honeycomb

Honeycombは、構造化イベントを中心に設計された分析志向のオブザーバビリティSaaSです。OpenTelemetryネイティブのプラットフォームであることを掲げています。高カーディナリティのデータを絞り込むBubbleUpや、信頼性目標のためのSLOを提供しており、分散システムの「なぜ」を探るエンジニアリングチームに適しています。

  • 強み:イベント数が唯一の課金軸のため、コストはホスト数やユーザー数の影響を受けません。シートは無制限です。Freeプランでは月2,000万イベントまで利用でき、OpenTelemetry SDKだけで始められます。
  • 強み:AI機能は無料プランから含まれています。料金ページの比較表では、Honeycomb Intelligence、Canvas AI Copilot、Honeycomb MCP、Agent TimelineがFree、Pro、Enterpriseに掲載されています。
  • 強み:公式サイトは「ベンダーロックインなし」をうたっており、標準規格に基づく計装により移行がしやすくなっています。Telemetry PipelineとRefinery as a Serviceは、データ量の管理に役立ちます。
  • 注意点:UI、ドキュメント、Webサイトは英語のみで、日本語の情報源は少ないです。データは米国またはEUに保存されるため、日本国内に保持することはできません。
  • 注意点:Proの上限は月7億5,000万イベントで、それを超える場合はEnterprise契約が必要です。無料プランはトリガーが2つだけでSLOはなく、イベントとログの保持期間は60日に固定されています。

料金:Freeには月2,000万イベント、月1億メトリクスデータポイント、トリガー2つが含まれます。Proは5,000万イベントで月$150〜で、月7億5,000万イベントまで拡張できます。月払いまたは年払いです(トリガー100、SLO 2つ)。Enterpriseは年間100億イベントの基本枠に対する個別見積もりで、トリガー300、SLO 100から始まります。AWS PrivateLinkとHoneycomb Private Cloudのサポートが追加されます。Enterpriseは要問い合わせです。

向いている人:英語での作業に抵抗がなく、イベント数という単一の軸でコストを管理したいエンジニアリングチーム。データを日本国内に保存する必要がある組織には向いていません。

7. Elastic Observability

Elastic ObservabilityはElasticsearch上に構築されており、ログ分析、APMと分散トレーシング、インフラ監視、デジタルエクスペリエンス監視を提供します。Elastic Cloud Serverless、Elastic Cloud Hosted、セルフマネージドの形で提供されます。収集はElastic Distributions of OpenTelemetry(EDOT)を中心に構成されています。

  • 強み:Serverlessは取り込みと保持がGB単位で課金されるため、ログ中心の利用なら$0.07/GBの単価から始められます。HostedはStandardの$99/月〜で始めやすく、Platinum以上では機械学習と24/7サポートが加わります。
  • 強み:KibanaのUIは日本語表示に対応しています(i18n.localeでja-JPを指定)。日本法人のElasticsearch K.K.があり、東京リージョンも利用できます。
  • 強み:AI機能には、フルスタックを調査して根本原因を提示するAI SRE、LLMオブザーバビリティ、100以上の機械学習ジョブによる異常検知が含まれます。同じElasticsearch環境でセキュリティ(SIEM)にも拡張できます。
  • 注意点:課金単位はServerless、Hosted、セルフマネージドで完全に異なるため、比較に手間がかかります。Hostedの「$99/月〜」は小規模構成の目安にすぎません。
  • 注意点:AI機能の名称は変わりつつあります。従来のElastic AI Assistant for Observabilityは非推奨となり、Elastic AI Agent(Agent Builder)がデフォルトになっています。ドキュメントは英語で、公式ページには日本語サポートの記載なしです。

料金:無料トライアルがあります。Serverless Logs Essentialsは取り込みが$0.07/GB〜、保存が$0.017/GB/月〜です。Serverless Completeは取り込みが$0.09/GB〜(メトリクスは$0.023/GB〜)、保存が$0.019/GB/月(メトリクスは$0.005/GB/月)です。Elastic Cloud Hostedは、Standardが$99/月〜、Goldが$114/月〜、Platinumが$131/月〜、Enterpriseが$184/月〜です。これらはリソースに基づく従量課金で、120GBのストレージ、2ゾーン構成を目安としています。大規模な契約については要問い合わせです。

向いている人:大量のログを扱うチーム、既存のOpenTelemetry資産があるチーム、またはElasticsearchの検索基盤を使っているチームです。ログ量を予測できる場合はServerlessのGB単価で、常時稼働の検索基盤が必要な場合はHostedで見積もるとよいでしょう。

8. Sumo Logic

Sumo Logicは、ログ分析、メトリクス、トレーシング、Cloud SIEMを1つのSaaSで提供するクラウドネイティブなプラットフォームです。課金はSumo Creditsを通じた消費量ベースです。同じデータで運用監視とセキュリティ監視を行いたい組織に向いています。AI機能は、エージェント型AIプラットフォームのDojoAIと、対話型インターフェースのMobotとして提供されています。

  • 強み:ログ、メトリクス、トレース、SIEMを1つのプラットフォームで扱えるため、運用とセキュリティの両方に対応できます。DojoAIのSOC Analyst AgentはGAで、各プランにはユーザーごとに1日10件のMobotプロンプトが含まれます。
  • 強み:Enterprise Flexは取り込みが$0で、スキャン量(TB)で課金されます。公式の料金ページによると、保存はするものの検索頻度が低いログに向いています。
  • 強み:東京(AWS ap-northeast-1)の国内環境を選択でき、日本語のWebサイトもあります。公式の料金ページによると、$25,000まではクレジットカードでセルフサービス購入できます。
  • 注意点:料金ページには金額が記載されておらず、Essentials以上はすべて要問い合わせです。Sumo Creditsやスキャン量といった独自の単位があるため、他社とGB単位で比較するのは難しいです。
  • 注意点:ドキュメントは英語で、日本語サイトには生成AIで翻訳された可能性がある旨の注記があります。Root Cause Agentはプレビュー段階にあり、オブザーバビリティ向けのAIエージェントはまだ開発途中です。

料金:無料トライアルはありますが、期間は記載がありません。Essentialsは要問い合わせです(Sumo Creditベース、ログ無制限、メトリクスは1日最大50,000、トレースは1日最大5GB、保存は最長365日、サポートは8x5)。Enterprise Suiteは要問い合わせです(ログ、メトリクス、トレースが無制限、P1は24/7サポート)。Enterprise Flexは取り込み$0で、スキャン量(TB)課金、要問い合わせです。DojoAIは要問い合わせで、DojoAI Creditsを使用します。見積もりを依頼する前に、ログ量と検索頻度を整理しておきましょう。

向いている人:運用監視とセキュリティ監視を同じログデータで行いたい組織や、ストレージと検索を分けて考えたい大量ログのチーム。

9. IBM Instana

IBM Instanaは、IBMが提供する自動計測型のAPM・オブザーバビリティ製品です。ホストにエージェントを導入すると、アプリケーションとインフラを自動的に検出し、依存関係をDynamic Graphでリアルタイムに保持します。エージェント型AIを使ったIntelligent Incident Investigationや、AIエージェントとLLMの監視機能を提供しています。

  • 強み:MVSあたりの価格が公開されており、PayPerUseでは契約なしで時間単位の支払いができます。自動検出と自動計測を前提とした設計のため、エージェント導入後の設定作業は少なくて済みます。
  • 強み:AI Agent and LLM Observabilityは、プロンプト、トークン、レイテンシ、コスト、エラーをフルスタックの文脈で追跡します。公式ページでは「New」と表示されています。根本原因分析とSmart Alertsも提供されています。
  • 強み:SaaSとSelf-Hostedから選択でき、TurbonomicなどIBM製品と連携できます。日本語の製品ページとドキュメントがあり、IBMの国内営業網から導入しやすいです。
  • 注意点:Standardライセンスは最低10ホストが必要なため、非常に小規模な環境には向いていません。また、EssentialsとStandardのバンドル、および公平利用の取り込み上限(Standard SaaSは325GB/MVS/月)を理解しておく必要があります。
  • 注意点:価格は国によって異なる参考値であり、日本語ページには円建ての価格が記載されていません。SaaSの東京リージョンは公式ドキュメントで確認できないため、国内でのデータ保存が必要な場合は確認してください。

料金:14日間の無料トライアルがあります。PayPerUseは$0.04/MVS/時間〜(契約なし)です。SaaSは$23.10/MVS/月〜(EssentialsまたはStandardバンドル)です。Self-Hostedは$385.20/MVS/年〜(年間サブスクリプション)です。Logs in contextは$0.351/GB〜(30/60/90日保存)です。公式サイトによると、価格は参考値であり、税は含まず、国によって異なります。

向いている人:マイクロサービスやKubernetesを運用し、少ない設定でフルスタックの可視化を求めるチーム、およびIBMの営業網や製品群を既に利用している組織。

10. Coralogix

Coralogixは、ログ、メトリクス、トレース、RUM、Cloud SIEMを統合したフルスタックのオブザーバビリティSaaSです。Streamaは、保存前にストリーム上でデータを分析・集約します。Remote Query/DataPrimeは、インデックスを作成せずにデータレイクへ直接クエリを実行します。自律型のオブザーバビリティエージェントであるOllyと、生成AIアプリケーション向けのAI Centerを提供しています。

  • 強み:データ種別ごとの単価が公開されており、1ユニット=$1.50の換算で見積もりやすくなっています。長期データは自社のS3バケットにアーカイブでき(ログとトレースは$0.003/GB)、保存コストを抑えるのに役立ちます。
  • 強み:サポートとプロフェッショナルサービスは無料で、すべてのアカウントに24/7サポートが含まれます。14日間の無料トライアルはクレジットカードが不要です。
  • 強み:AI機能は二つの面で提供されています。Ollyは自然言語のプロンプトからグラフを作成し、AI Centerはハルシネーション、PII漏えい、関連性、有害性を評価するエバリュエーターで、LLMアプリを評価・監視します。
  • 注意点:日本語のUIやドキュメントはなく、東京リージョンもありません。リージョン一覧は、米国3、EU 2、ムンバイ、シンガポール、ジャカルタ、GovCloudです。
  • 注意点:日次のクォータ制度が適用され、契約期間内に消費されなかったユニットは失効します。Frequent Search($1.15/GB)などパイプラインによって実質単価が変わります。また、Ollyが一般提供かプレビューかは記載がありません。

料金:14日間の無料トライアルでは、全機能と8ユニットが利用でき、クレジットカードは不要です。従量課金は、ログ$0.42/GB、トレース$0.16/GB、メトリクス$0.06/GB(1GB = 750アクティブ時系列)、AI $1.50/100万トークンです。1ユニットは$1.50相当で、日次クォータに対して確認されます。Pay-As-You-Goでは、日次クォータの最大2倍まで利用できます。アーカイブは、ログとトレースが$0.003/GB、メトリクスが$0.000033/GBです。年間契約や大量利用のプランについては要問い合わせです。

向いている人:英語での運用ができ、ログ量と保存に対する単価の低さを重視するチーム。国内でのデータ保存が必須の組織には向いていません。

目的別のおすすめ

目的おすすめ理由
無料プランで始めるGrafana Cloud, HoneycombGrafana Cloudの無料枠には、10,000のアクティブメトリクスシリーズと、ログ・トレース・プロファイルそれぞれ月50GBが含まれます。Honeycombの無料枠には、月2,000万イベントが含まれます。
期間限定の無料トライアルで試すDynatrace, IBM InstanaDynatraceは15日間の無料トライアルを提供しています。IBM Instanaは14日間の無料トライアルを提供しています。
日本語で使うDatadog, Elastic ObservabilityDatadogは平日に日本語のチャットサポートを提供しています。Elasticは、Kibanaの表示言語を日本語(ja-JP)に設定できます。
データを日本国内に置くSplunk Observability Cloud, Grafana CloudSplunkは東京リージョンjp0を提供しています。Grafana Cloudは、日本(AWS ap-northeast-1)リージョンを掲載しています。
大量のログのコストを抑えるCoralogix, Elastic ObservabilityCoralogixはログを$0.42/GBで掲載しています。Elastic Serverless Logs Essentialsの取り込みは$0.07/GBから始まります。
ホスト数に左右されない料金体系New Relic, HoneycombNew Relicは取り込んだデータ量とユーザー数で課金します。Honeycombはイベント数で課金し、シート数は無制限です。
AIによる根本原因分析を備えた大規模環境Dynatrace, Splunk Observability CloudDynatraceは、因果AIを使った大規模企業環境を対象としています。Splunkは、AI Assistant付きのホスト単位のエディションを提供しています。
同じデータで運用とセキュリティを両立Sumo Logic, DatadogSumo Logicは、ログ、メトリクス、トレース、Cloud SIEMを組み合わせています。Datadogは、セキュリティをプラットフォームに含んでいます。

ここで挙げたおすすめは、各ベンダーが公開している情報に基づくものであり、判断の出発点です。最新の料金や機能は、決定する前に公式サイトで確認してください。

失敗しない選び方のポイント

価格だけでなく料金体系を比較する

課金単位によって、コストの増え方が変わります。Datadogはプロダクトごと、New Relicは取り込んだGBとユーザー数、Dynatraceはホストのメモリ量、Honeycombはイベント数で課金します。Splunk Observability CloudとIBM Instanaはホストごと、またはMVSごとの単価を使い、Sumo LogicはSumo Creditsを使います。比較する前に、自社のホスト数、ログ量、ユーザー数を各課金単位に当てはめて見積もってください。

無料プランや無料トライアルでできる範囲を確認する

無料プランは範囲が異なります。Grafana Cloudの無料枠は保持期間が14日間で、サポートはコミュニティのみです。Honeycombの無料プランはトリガーが2つで、SLOは含まれません。Splunkの無料エディションは最大15ホストまで対象ですが、含まれるプロダクトは明確に記載されていません。Dynatrace(15日間)やIBM Instana(14日間)などのトライアルには期間の制限があります。

日本語サポートの水準を確認する

サポートの水準は大きく異なります。DatadogとNew Relicは対応とされていますが、New Relicの日本語サポートには、日本法人との契約が必要です。Dynatrace、Splunk Observability Cloud、Grafana Cloud、Elastic Observability、Sumo Logic、IBM Instanaは一部対応です。HoneycombとCoralogixは英語のみです。チームに日本語のUI、日本語のドキュメント、日本語対応のサポート担当者のどれが必要かを決めてください。

データを日本国内に置く必要があるかを判断する

リージョンの選択肢は異なります。Splunk(jp0)、Grafana Cloud、Elastic Observability、Sumo Logic、Datadog(AP1)は、日本または東京のオプションを掲載しています。Dynatraceは東京を「要相談」としており、New RelicのJPリージョンは日本法人を通じて利用します。HoneycombとCoralogixには日本リージョンがないため、これが必須条件であれば契約前に確認してください。

規模とAIの用途に合わせてツールを選ぶ

小規模なチームは、Grafana CloudやHoneycombなどの無料枠で十分な場合があります。大企業では、DynatraceやSplunk Observability Cloudが選ばれることがあります。AIアプリの監視が必要な場合は、Datadog Agent Observability、IBM InstanaのAI Agent and LLM Observability、Coralogix AI Centerなどを比較してください。最終的な判断は、社内の関係者やベンダーの営業担当者と確認してください。

よくある質問

Q. 無料プランや無料トライアルがあるツールはどれですか?

Datadogには無料のInfrastructure Basic(最大5ホストまで)があり、New Relicの無料プランには月100GBと1 Full platform userが含まれます。Splunkの無料エディションは最大15ホストまで対象で、Grafana CloudとHoneycombにも無料プランがあります。Dynatraceは15日間のトライアルを、IBM InstanaとCoralogixは14日間のトライアルを提供しています。ElasticとSumo Logicは無料トライアルを提供しています。

Q. 日本語に対応しているツールはどれですか?

DatadogとNew Relicは対応とされています。New Relicの日本語のテクニカルサポートには、New Relic K.K.との契約が必要です。Dynatrace、Splunk Observability Cloud、Grafana Cloud、Elastic Observability、Sumo Logic、IBM Instanaは一部対応です。HoneycombとCoralogixは英語のみです。

Q. データを日本国内に置けるツールはどれですか?

Splunk Observability Cloudは東京のjp0を掲載しており、Grafana Cloudは日本(AWS ap-northeast-1)を掲載しています。Elastic ObservabilityとSumo Logicには東京のオプションがあり、Datadogには日本サイトのAP1があります。New RelicのJPリージョンは日本法人を通じて利用し、Dynatraceは営業担当への相談が必要です。HoneycombとCoralogixには日本リージョンがなく、IBM Instanaの東京リージョンは確認できませんでした。

Q. 料金体系はどのように違いますか?

Datadogはプロダクトごとの従量課金で、例えばInfrastructure Proは$15/ホスト/月です。New Relicは100GBを超える分について$0.40/GBに加えてユーザー料金がかかります。Dynatraceは、Full-Stack Monitoringが$58/月/8GiBホストです。Honeycomb Proはイベント数で課金し、$150/月からです。Coralogixはログを$0.42/GBで掲載しています。Sumo Logicは要問い合わせです。

Q. AIアプリやLLMの監視ができるツールはどれですか?

Datadogは、月40,000 LLMスパンまで無料のAgent Observabilityを提供しています。New RelicにはAI Observabilityがあり、Splunkは$100/月からのAgent Observabilityを提供しています。Grafana CloudはAgent Observabilityを$1.50/1,000生成で提供しており、ElasticにはLLM observabilityがあります。IBM InstanaにはAI Agent and LLM Observabilityがあり、Coralogixは$1.50/100万トークンのAI Centerを提供しています。

まとめ

10のツールは、課金単位、無料プラン、日本語サポート、データの保管場所で最も差があります。Datadog、New Relic、Dynatrace、Coralogixは詳細な単価を公開していますが、Sumo Logicは要問い合わせです。Grafana Cloud、Honeycomb、Splunk Observability Cloud、Datadogは無料プランを提供しています。Dynatrace、IBM Instana、Coralogixは期間限定のトライアルを提供しています。

日本語サポートは、DatadogとNew Relicで最も幅広く、ほかの多くのツールでは一部対応です。HoneycombとCoralogixは英語のみです。各ツールには、料金体系の複雑さ、英語のみのドキュメント、要問い合わせの料金などの制限もあります。決定する前に、最新の料金や機能を公式サイトで確認してください。

  • まずは無料プランで小さく始める → Grafana Cloud(10,000のアクティブメトリクスシリーズと、ログ・トレース・プロファイルそれぞれ月50GBの無料枠)
  • 日本語で使いたい → Datadog(日本語のチャットサポート、東京オフィス、日本サイトAP1)
  • 大規模な企業環境 → Dynatrace(公開された単価と、因果AIによる根本原因分析)

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AIpedia編集部

AIpedia編集部は、AIツールの調査・比較・検証を専門とするチームです。紹介するツールは実際にアカウントを作成して操作し、料金体系・主要機能・使用感を確認した上で執筆しています。記事は定期的に見直し、情報の更新に努めています。